タイトル:国民健康保険と健保のちがい
我が国は「国民皆保険制度」があります。すべての国民はなんらかの公的な医療保険制度に加入することになっています。
医療保険には,(1) 被用者保険(職域保険)の政府管掌健康保険(おもに中小企業),組合管掌健康保険(おもに大企業),船員保険,国家公務員共済組合,地方公務員共済組合,私立学校職員共済組合,(2) 地域保険といわれ被用者保険の被保険者以外が加入する国民健康保険があります。
ここでは、政府管掌健康保険、組合管掌健康保険(以下「健保」といいます)と国民健康保険のちがいをまとめてみます。
健保は適用事業所に使用される人とその家族が加入します。国民健康保険は健保など被用者保険に加入していないすべての国民が対象者となります。
各々の適用範囲は健保は業務外で病気、ケガ、分娩、死亡した場合。国民健康保険は業務内、業務外を問いません。
主な保険給付は健保は療養の給付、高額療養費、傷病手当金、出産一時金、出産手当金などがあります。国民健康保険は健保と同様ですが、傷病手当金と出産手当金はありません。
保険料は健保の場合、被保険者と事業主が1/2ずつ負担し、事業者が被保険者分も合わせて納付します。国民健康保険は市区町村ごとに保険料が異なります。世帯単位で割当て保険料があり、世帯の構成員及びその人の所得に応じて保険料が計算されます。
自己負担割合は共に原則3割、小学校就学前は2割(自治体によっては自己負担なしのところがあります)、70歳以上75歳未満2割となっています。
文責:姫野直之
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